どうも。
毎日1万回近くの決断に脳が疲れて、重要なことに能力が発揮できていないのでは?と感じているnaoです、こんにちは。
なんでも人は、1日に9,000件もの決断をしているんですって!
そりゃ疲れるわ~。
ましてやHSPはひとつの物事を一面からだけではなく、360℃から見渡して瞬時に起こり得るすべての可能性を予測してしまうので(ちょっとオーバーかな?)決断疲れもハンパないのです。
(※HSPのセンシティブさがどこに発揮されるのかは、個人差があります)
そこで、こういってしまってはナンですが、「どうでもいいこと」を決断するために脳が疲れてしまって、「重要なことを」の決断があやふやになることを避けるためにも、「物事の基準」を詳細に決めておくと良いのでは?と思いました。
そのことについてや判断基準の例をまとめてみようと思います。
私はHSPですが、そうでない方も決断疲れを回避するために、ある程度の判断基準を決めておくことは良いことだと思います。
決断疲れは「決定の質」を低下させる!
私たちは毎日9,000件もの決断を下しています。
その中には、「このプロポーズを受けるべきか否か」「どの大学、どの会社に入るのか」という重要なものもあるでしょうが、その大部分は「朝ごはん何食べよー?」「何着よー?」「お菓子どれにしよー?」などという、軽めの決断が多いと思われます。
軽めの決断でも、悩む人は長時間悩んでいますよね?
あなたの友達にも、レストランに入ってから15分以上メニューを決められない人いませんか?
人は長時間決断を繰り返すと、決定の質が低下することがわかっているそうです。
だれもが重大な決断を下す時に、「あぁ!考えすぎてわからない!また今度考えよう!」という経験をしたことがあると思います。
また、夫に相談しても「忙しいからまた今度」などとはぐらかされるなどと言うのも良く聞く話。
それだけ物事を決断するということは、疲れる作業なのです。
HSPはただでさえ疲れやすい
HSPとはハイリー・センシティブ・パーソンのことで、人口比としては10人に1~2人の割合で存在する、敏感な人たちのことです。
その敏感さがどこに発揮されるのかは個人差がありますが、敏感であるゆえにさまざまな情報を察知して疲れやすいのも特徴のひとつ。
例えば音や光に特に敏感なHSPは、人混みやショッピングモールなどに行くと情報過多で疲れてしまいますし、気温に敏感な人は冬や夏になるとぐったり疲れてしまうでしょう。
どこで読んだのか失念してしまいましたが、過去に読んだ本かネット上の記事でこのように説明されていました。
きれいで美味しそうなりんごが机の上に置いていました。
それを見るとたいていの人は「おいしそう!」という感想を持つと思いますが、HSPの場合は「赤色だな」「おいしそう」「前から見たらキレイだけど裏や中に虫食いがあるかも」「すっぱいかも」「あ、ちょっとへこんでるところがある」など、瞬時にさまざまな情報とそれから考えられる予測を行ってしまいます。
私はこの気(け)が特に強いようで、しかも心配性でもあるのでちょっとオーバーに言うと「毒リンゴかも?」「これを食べた人が倒れたら、救急車を呼んであれしてこれして……」くらいまで想像します(笑)。しかも一瞬で!
りんごをひとつ見るだけでここまで考えるのですから、特に意識はしていませんでしたが私の「決断疲れ」は相当なものだと思われます。
そっかー。だから決断の質が低いのかー。(棒読み)
1つの物事を360℃から想像上で観察し、起こり得るすべてのことを予測して、心配して、対処するべきものには対処する。
これを1日に9,000回行えと?
むりじゃね?
普通の人(非HSP)でも決断疲れを起こすのに、HSPが決断疲れを起こさないわけがない!
ということで、対処法を考えてみることにしました。
物事の判断基準を詳細に決めておく
決断疲れを回避して、本当に重要な決断を正しく行うためには、決断する物事の回数を減らせばいいのでは?と考えました。
有名すぎて誰もが知っている話ですが、かのスティーブ・ジョブズはデニムに黒のタートルネックというスタイルを崩しませんでした。
これはファッションのこだわりではなく、着る服を考えるよりももっと考えるべきことがあるからだそうです。
要するに決断疲れを減らすための、ひとつの作戦なんですね。
決断疲れ以外の点でも楽になれる!
物事の判断基準を詳細に決めておくことは、決断疲れの対策以外にもメリットがあります。
それが、「悩んでもしょうがないことを悩まない」というものです。
確か、最近とても意識している「80対20」の法則の本でも、「どうしようもないことで悩む」のは無駄だと言っていました。その通り!
(80対20に関してはこちら)
HSPの方は誰もが経験をしていると思いますが、決断&行動をした後も「あーでもない、こーでもない」と悩んでしまいます。
また、決断をする前にも「もしかして○○ならどうしよう、もし××ならどうしよう」と起こってもいないことを想像して悩んでしまいます。
でも、物事の判断基準をあらかじめ詳細に決めておく=ルール化しておくことで、「ちゃんと考えて決めたことだから!」とすっぱりと割り切りやすくなります。
その結果、判断疲れ+無駄なお悩みを回避することができます。
私の「物事の基準」を例にまとめてみました!
私が脳の決断疲れを回避するために、どのような基準を設けているのかをここで少し紹介したいと思います。
ほんっとどうでもいいものから、ちょっと重要なことまである(と思う)のですが、「何に対して基準を決めているのか」ということがどなたかさまの参考になればうれしいです。
トイレの個室は手前から!
最近決めたルールなのですが、公共施設のお手洗いに入るとどの個室に入るか結構迷いませんか?
女性の場合は、個室をのぞき込んでからしか「流れてない」「汚れてる」などの使用したくない理由が分からないので、奥まで歩いて行って戻ってきて、個室の前でウロウロ……なんて方を見かけることもあります。
私もなんとなく最初のひとつめはやり過ごして……なんて考えていましたが、例え無意識でも「どの個室に入ろうか」をいちいち考えるのは脳の無駄遣いなのでは?と気づきました(笑)。
そこで今では、トイレの個室は空いている一番手前側に入ることにしています。
一番手前が汚れているなどした場合は、その次。さらにその次。
これなら行き過ぎて戻ってくる時間のロスもありません。
さらに無意識に「どこに入ろうかな~」もないので、決断疲れの回避に繋がります。
朝食メニューは毎日同じ
メニュー内容の良し悪しはさておき……
私の朝食メニューは毎朝同じです。
午前中は体の「排出」の時間だと聞いたことがあり、胃に負担をかけないもの=飲み物だけにしています。
プロテイン(10g)+青汁を水で割ったものとブラックコーヒーのみです。
時々、美味しい自家製パンがあるときは「食べたいな~!」と思ったりもするのですが、カロリー貯金ダイエット(詳細はこちら)をする上でも、午前中には食べない方が私にとってメリットが高いのです。
もしこのとき朝食メニューを決めていなかったとしたら、「パン食べたい……でも食べたらお昼以降に摂取できるカロリーが減っちゃうなぁ。でも1日くらい良くない?食べる?でも、今食べて後でガマンするより、午後から食べる方が美味しく食べれるんじゃない?」などという無駄な葛藤を繰り返すことになります。
朝食メニューを決めておくこは私にとって、決断疲れ対策&誘惑に惑わされないというWのメリットがあります。
冠婚葬祭に参列する相手は……
実は私が「物事の基準を詳細に決めておこう」と考えるきっかけとなったのが、披露宴やお通夜・お葬式などの冠婚葬祭に参列するか否かでした。
基本的に披露宴に参列するのは控えめに言って大好きなので、お声をかけていただければ喜んで参列するのですが、あるとき個人的に遊んだことがない方から声をかけていただきました。
グループでは過去に数回遊んだことがあり、新婦さんは私以外のメンバーとは個人的に遊んでいたようです。
私もそのグループ内では、新婦さん以外とは1対1で遊んだことがあったのですが、もともと複数のグループが1つのグループになったので、新婦さんとだけは1対1で遊んだことがありませんでした。
しかも、披露宴は直接本人から誘われたのではなく、別のメンバーから「○○ちゃん結婚決まったんだってね!披露宴あるのかな~?あったら行く?」と聞かれました。
「いや、何も聞いてないよ」と言った1時間後くらいに、私に披露宴の話をした友達によって突然グループラインが作られ(笑)、そこで新婦さんが結婚の発表と披露宴のお誘いを行いました。
このときHSPの私は「あ、別のメンバーが私に披露宴の話しをしちゃったから、あわてて誘ってくれたのかも。」
と思ってしまったのです。
普通の人であれば、深く考えずに自分の意思で「行く」「行かない」を決める事柄だと思うのですが、深読みタイプのHSPの私にとってこの誘われ方だととても参列しにくい(笑)。
「もともと誘う予定なかったのかも。だったら人数も予定と違っちゃうし、参列したら悪いな。」
と思ってしまいました。
私は自分で言うのもなんですが割り切りタイプなので、この関係性なら誘われなくても何とも思いません。
そして、万が一(全然予定ないけど)自分が披露宴を行ったとしても、この新婦さんは誘わなかったと思います。
だって私は1対1で遊んだことがない相手なのですから。
でもこの新婦さんはとても優しくていい人だから、グループの中で私だけ誘わないのもなと思い気を使ってくれたんだと思います。
私はHSPでありながら勝気な所もあるので、もし適当に扱われたなと感じるのであれば平気で断れるのですが、新婦さんが優しい人だからこそ、気を使ってくれたのに断るのは悪いな~と自責の念が溢れてきてどんよりとブルーな気持ちになってしまいます。
悪いな~でもHSPをこじらせた私には「行く」という決断はないと思い、「なんて言って断ろう」と迷い、断った後も3日くらいドキドキが治まらず、仕事もろくに手がつかず、祝電とか贈った方がいいのかな~と思い、でも披露宴の場所とかわざわざ聞かなきゃな~と思い………
そのグループのメンバー内には個人的に連絡を取っていた子(最近は取ってない)もいるので、その子に聞けばいいんだけど、すでに3年は会ってなかったし、もう会うこともないかもな~と思って結局祝電も贈らず……
でも、毎日すごーーーく、すごーーーーく、落ち着かない日々だったんですよ、心が。(私のセイなんですけどね)
これと似た経験がもう一件、お通夜・お葬式でもありました。
友達の親御さんが亡くなられたのですが、その友達とは1対1に遊びに行ったことはもちろんメアドやLINEの連絡先も知らず、今どこに住んでいるのかも知らず、最後に軽い連絡をとったのは4年前に一度きり。というか、その時が初めてかも?くらいの。
でもグループでは昔はちょこちょこ会っていて、グループのメンバーから声をかけてもらったので参列を迷ったのですが、結局参列しませんでした。
このときも3日ぐらい、なんとも言えないようなブルーな気持ちを引きずりました。
HSPにとっては(私にとっては)冠婚葬祭への参列も、状況や関係性にとってはかなり気が重い出来事でもあるのです。
今でもこの2件のことを思い出すと、ちょっと気持ちが沈むかも。(理由は不明だけど、自分が情けないのだと思う)
そして、これらのことがあった時に、「友人知人の冠婚葬祭の参列は、1対1で遊んだことがある人だけ」と決めておくことにしました。
それ以降、冠婚葬祭のお知らせはまだもらっていませんが(年も年なので特に披露宴へのお誘いは……(笑))、今後は例えお断りする場合でも、自分で勝手にパニクって、自分で勝手にブルーになって、自分で勝手に3日間ドキドキして過ごすなんてことはないと思います。
出産祝いは披露宴に参加した人だけ!
こちらもお祝いごとへの判断基準なのですが、出産祝いって迷いませんか?
特に複数人で組んで行うことも多いので、本人以外から知らされることも。
最近は年齢的にも友達の出産祝いをするシチュエーションも減っているのですが、数年前から「基本的には披露宴に参加した友達だけ」と決めることにしました。
もしくは「直接本人から連絡があった場合」のみです。
数年前から、人づてに聞いて、なお且つ披露宴にも参加していない場合は、友達から「一緒にお祝いしよう!」と誘われても辞退することにしています。
なぜなら、反対の立場だったら「自分でお知らせしていない、披露宴にも呼んでいない友達」からお祝いをもらったら、私なら戸惑うし気を使うからです。
お返しや子どもの写真のはがきとか、育児で忙しい時に手間をかけることになると思うから。
これも、私のように気に病みすぎなHSP独自の考え方なのかもしれませんが、相手に手間をかけることを恐ろしく避けたがる傾向があります(私の場合だけ?)
なので、このような基準を定めています。
これからも基準を増やす予定です!
今いくつか持っている判断基準のうち、4つをご紹介しました。
冠婚葬祭などの人間関係に関する重要な事柄は、その都度深く考える価値はあるけれど、私の場合はどんな決断を下したとしてもその後クヨクヨ悩んでしまうのであらかじめ決めておくメリットが大きいです。
特に私のような心配性、深読み型のHSPにはおすすめです!
そして、お手洗いの個室(笑)や朝食などの些細なことこそ、判断疲れを回避するためにはあらかじめ判断基準を決めておくことが重要だと思います。
これからもどんどん物事の判断基準を詳細に決めていきたいと思っています。
判断疲れを無くして、重要なことに正しい決断を下せるよう脳の機能を保とうと思います( ̄ー ̄)ニヤリ
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