2017年11月4日(土曜日)。
三連休の中日に、なんと滋賀から日帰りで和歌山県まで行ってまいりました!
(しかも有料道路を使わずに(笑))
実は別件(プライベート)で和歌山に行ったのですが、ふと母が(安定の2人旅)
「せっかくここまで来たんだから熊野大社に行きたい」
と……。
確かにここまで来たのですから、私も行ってみたい!
とスマホでさくっと検索したら、そこから5分ほどの場所ではありませんか(*´∀‘*)!
事前準備全くなしで伺ったので、帰宅してから「あぁ、前もって調べて行けばよかった」と思うこともいくつかありましたが、そんな珍道中(?)の模様を記録しておこうと思います。
熊野本宮大社とは?
今年はさまざまな神社にお参りに行かせていただいておりますが、まさか和歌山県の熊野大社に来ることができるとは思ってもみませんでした。
和歌山県は滋賀県と同じ近畿地方とは言え、ものすご~く遠いというイメージを持っていたのです。
そのため、「来られたらうれしいけど、1泊しなきゃムリよね」と中半諦めておりましたので嬉しい誤算でした!
古来から現在に至るまでパワースポット(古来はこんな言葉はなかったでしょうが……)として人気が高く、多くの方が訪れるそうです。
「熊野」とつく神社はこのあたりに3つある!
お恥ずかしながらワタクシ、帰宅後調べるまで知らなかったのですが……。
和歌山県の「熊野大社」は一つだと思っておりました。
が!
- 熊野本宮大社
- 那智熊野大社
- 熊野速玉大社
の3つあり、この3つの大社を「熊野三山」と呼ぶそうです。
熊野速玉大社は存じ上げなかったのですが、那智熊野大社は知っておりました。
ただ、熊野本宮大社と呼び方が違うだけで同じと思っておりまさか別々だったとは!おどろきです。
熊野本宮大社とは
熊野本宮大社は、家津美御子大神(スサノオノミコト)を主祭神とする大社だそう。
大昔にこの熊野の地に神様が降臨されたそうです。
実は最初から現在の場所に大社があったわけではなく、ここから徒歩10分ほどの大斎原(おおゆのはら)という所に飛鳥時代に社殿が立てられていたようです。
その地は三本の川に囲まれた中州にあり、江戸時代までは橋がかけられていなかったことから、社殿を訪れる人々は必ずどこかの川を渡る必要があったそう。
そのため、境内に入る前に自然に川の水で身を清められたそうです。
大斎原にあった熊野本宮大社がなぜ現在の位置になったかというと、明治22年に起こった大洪水で甚大な被害を受けたからでした。
それまでは、上四社、中四社、下四社が大斎原に祀られていましたが、明治24年に上四社が現在の熊野本宮大社におまつりされ、現在は中四社、下四社、境内摂末社の神々が大斎原にまつられているそうです。
因みに平安時代になると高貴な身分の方々の熊野信仰が広がり、室町時代になると武士や庶民にも広まりました。
身分や男女の差別があった時代ですが、熊野大社は身分も男女も問わずすべての人を受け入れたことも、熊野信仰の一因であったのではないでしょうか。
熊野本宮大社の御利益は「よみがえり」
公式サイトによると
平安時代の末には「浄土への入り口」として多くの皇族や貴族がお参りするようになりました。浄土へお参りし、帰ってくるということは、死と再生を意味します。そのため熊野三山は「よみがえりの聖地」として、今なお多くの人々の信仰を集めています。
とあります。
公式サイトにご利益は明記されていませんが、「リセット」や「再出発」などの御利益があるのではないでしょうか?
神の使いは八咫烏(ヤタガラス)
こちらの写真の左にカラスの絵が描かれています。
足元を見ると、足が3本ありますね。
これが八咫烏(やたがらす)です。
今ではサッカー日本代表のシンボルマークにもなっているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
ちなみに私は、↓の本(めちゃくちゃ面白かったです!)で八咫烏のことを知りました。
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Amazonはこちら → 烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ 1 (文春文庫)
熊野三山では八咫烏が神の使者として信仰されています。
八咫烏にちなんだ真っ黒のポストもあるんですよ!(←帰ってから知った……見逃した……ort)
ここで紹介した熊野本宮大社については、公式サイトの「5分でわかる熊野本宮大社」というページに詳しく記載されています。
こういった説明が頭に入ってこないという特徴を持つ私にもわかりやすく書かれていました笑。
熊野本宮大社に行かれるなら、是非ご覧になっていかれると良いと思います。
(←知ってから行きたかった………)
熊野本宮大社にお詣りさせていただきました
駐車場(無料)に車を停めて、鳥居の前に立つとそこにはもうなんというか素晴らしい空気が流れていました。
人によって感じ方は様々なようですが、私が感じたのはやわらかく温かい空気。
中にはピリッとした緊張感を感じる方もいらっしゃるようですね。
実はこの日、曇り空で時折小雨がぱらついていたのですが、お詣りの間はスーッと晴れてすがすがしいお天気でした。
ハイヒールでしたが大丈夫でした(笑)
柔らかい空気を全身で浴びながら、吸い込まれるように鳥居の中へ。
足元は砂利が敷かれています。
実はこの日、こちらに伺う予定をしていなかったのでハイヒールだった私。
できるだけ、そろりそろりと背伸びをしながら歩いていたのですが色んな意味で(?)大丈夫でした。
実は熊野本宮大社は大きいというイメージを持っており(もちろん熊野三山なのでその認識は間違ってはいないのですが)、伊勢神宮のように神殿まで長距離を歩くのかと思っていたのですが、距離的にはさほど長くはありませんでした。
ただし、158段の階段あり!
ご覧の通り階段は石畳ですので、脚力に問題がなければヒールでも大丈夫です。
ただし、最初からこちらに伺う予定がある方は、やはり砂利道ですのでヒール以外の靴がおすすめです。
神殿前に到着
導かれるように神殿前に到着。
この手前の右側にお守りの授与所がありにぎわっておりました。
そして、左手側には社務所や八咫烏ポスト、拝殿などがあったそうなのですが、なぜだか全く気付かず!
(手水舎には気づいて手と口は清めたのですが……)
また、階段の中ほどにある「祓戸大神」にも気づかずでした。
どんだけ集中して歩いていたのか!!
因みに本来であれば先に祓戸大神でお参りをし、身を清めてから神殿へ向かうとのことです。
これは失礼いたしました。
神殿でのお詣り
門をくぐって神殿に向かいます。
返ってからネットで知ったのですが、門をくぐった先は神域となっており基本的には写真撮影などは禁止だそうです。
神殿には上四社がまつられており(第一殿~第四殿)、左から一から順にならんでいます。
私たちは一から順に、左から右に向かってお参りしたのですが、なんと公式サイトによると正しい順番は第三殿(夫須美大神)、第二殿(速玉大神)、第一殿(家津美御子大神)、第四殿(天照大神)。そして一番右側にある満山社(結ひの神 八百萬の神)の順だったそう!
多分、どこかに書かれていたと思うのですが、本当にこの日は不思議なくらい神殿以外の何も目に入らなかった~。
でも、しっかりと住所・氏名・年齢とお詣りできた御礼を申し上げてまいりました。
そして、無事帰宅できますように……というお願いも。(山道が多いんですよ汗)
授与所を覗くと素敵なお守りがたくさん!
すがすがしい気持ちでお詣りを済ませ(順序は違っていたけれど、きっと大丈夫!!)、授与所をのぞくと素敵なお守りがたくさん!
匂い袋や八咫烏のデザイン、干支の石やそのたたくさん。
それらの中で私が一番ときめいたのが、ランドセル型のお守りでした。
指でつまめるほどのミニサイズのランドセルが、交通安全のお守りになっていたんですよ。
小学生のお守りに最適です。とっても可愛らしかった!!
大斎原(おおゆのはら)へ
道中、遠目に見てもかなり立派な鳥居が気になっておりました。
こちらが、さきほどから何度か話に出てきている「大斎原(おおゆのはら)」です。
平成30年には2050年と書かれていたので、その歴史は紀元前にさかのぼりますね。
帰宅後ネットで見て知ったのですが、先ほどの説明にあるとおり熊野本宮大社でお祀りされている上四社も、もともとはこちらにおまつりされていたんですね。
今では中四社と下四社、そして境内摂末社の神々が祀られています。
田んぼの中の道を、大鳥居目指して歩いていきます。
実はこのとき別の神社の前を通りかかったのですが(「産田社」新たなものを生み出すパワーを感じられる神社だそう)、帰りに寄ろうと思っていました。
が!公式サイトによると、熊野本宮大社→産田社→大斎原の順でおまいりすると良いようです。
日本一の大鳥居!
近づけば近づくほどその大きさに圧倒される大鳥居。
こちらは、高さ33.9m幅42mの日本一の大鳥居だそうです。
鳥居をくぐって振り返ってみるとこんな感じです。
大きすぎて、全貌をとらえることが叶いませんでした。
鳥居をくぐるときに一礼しますが、鳥居自体が大きすぎてどこで一礼したらいいのか見失うほど!
入ってすぐに手水舎があり、その前には石碑が立っていました。
大鳥居の付近の空気がかなり心地よく、気持ちいいねぇ~と何度も言葉がこぼれるほど。
本当に心地よかったです。
奥に向かって進みます。
このような案内がたっていました。
この先は少し高くなっており、中にも案内版が。
さらに進むと、二基の石祠が立てられており、左側の石祀に中四社と下四社を、右側の石祀に境内摂末社の御神霊をお祀りしているのだそうです。(公式サイトに写真が掲載されています)
が!!!!
ここでもやっちまいました!
少し高くなった敷地に入り、そちらの案内にも目を通したのですが、なんと奥に二基の石祠があることに気づかずここで引き返してしまいました!!!
で、で、でもいいもん。
神聖な空気を充分感じられたし(泣)。
でも、本当によい空気を感じることができました。
川べりを歩く
大斎原のお参りを済ませ、来た道を戻る途中土手を歩きました。
何人かの方が歩いているのが見えて気持ちよさそうだったので、私たちも歩いてみることに。
土手の下には砂利と川が。
この砂利のところに椅子を置いて、のんびりしている方もいらっしゃいました。
土手から大斎原を振り返ったところ。
写真の右下に小さく人が映っています。大鳥居の大きさがお分かりいただけると思います。
風も心地よかったです。
そして、土手を歩いていたがために「産田社」に寄ることができなかったという……。
どこまでもポンコツな私です。
よいお詣りをさせていただきました
急遽立ち寄った熊野本宮大社でしたが、本当に素晴らしい空気に包まれて良いお詣りをさせていただきました。
先を急ぐ旅だったので、産田社に戻りお詣りすることはできませんでしたが、また改めて熊野三山にお詣りしたいなと思いました。
神殿のお詣りの順序も違ってたし(笑)。
八咫烏のポストも見逃したし。
拝殿もお参りしてないし………ort。
お詣りの御利益は帰宅時早速発揮され、古いナビで適当に帰ったにも関わらず、導かれるようにスムーズに帰宅することができました。
暗くなってからの山道にややドキドキしていたら、途中からこれでもかというほどの車が!(これを渋滞という)
夜道の山道を一台で走る不安より、渋滞の方がうれしいですし安心です。
しかも、この渋滞がなければ道を間違えていたところでした。危ない危ない。
また、山から下りた後は、運転前に軽くチェックしていた交差点を信号が赤になっていたのでたまたま見つけることができて、適当に右折(笑)。
すると、ナビに入っていない(ナビが古いので)京奈和道路(無料)の入り口に導かれるという奇跡!
そうそう!この京奈和に乗りたかったのよ~~~!
しかも、本当なら京奈和の入り口を見逃して右折しようとしていたのですが、ちょうど信号が赤になって停車。
停車中に「あれ?右折じゃなくてまっすぐで京奈和の入り口では?」と気づくラッキーっぷり。
これも全て熊野本宮大社にお詣りしたおかげです←いやほんと。
もちろん、ご利益はきっとこれだけではないと思うのですが、特定のお願い事をしたというよりも今後も頑張るので良い方向へお導き下さいというお願いだったので、全体的な運気の底上げが望めるのでは?と思っています。
今回帰宅してから色々知り、改めて熊野三山へお詣りしたくなりました。
日帰りで行けることが分かったので、寄り道せずに行けば一日で三山を巡って日帰りできるのでは?と企んでいます。
行くとしても来年以降になると思いますが、またぜひ伺いたいと思います。
熊野本宮大社にご縁があり感謝します。
こちらもどうぞ!