先日図書館で面白い本を読みました。ウィル・ボウエン氏の「もう、不満は言わない」という本です。
タイトルを見てなんとなく手に取って、椅子に移動してそのまま最後まで読みふけりました。タイトルだけを見ると「説教臭い」内容だと思うかもしれませんが、そうでもありませんでした。
引き寄せの法則を活用したい、効果を出したいと思っている方におすすめできる内容だと思います。
【2024年4月~再チャレンジしています↓↓】
「もう、不満は言わない」とは
もう、不満は言わない (サンマーク文庫) [ ウィル・ボウエン ]
「もう、不満は言わない」は、ウィル・ボウエンさんという牧師さんが書かれた本です。
牧師さんと聞くと、聖人君子を思い浮かべるかもしれませんが、彼も日常的につい不満を口にしてしまう過去を持っていました。
そんな彼が提案する活動は以下の通りです。
21日間不平・不満・ゴシップを口にしない
詳細は著書を読んでいただくとして、こちらではざっくりと内容だけを紹介します。
著者が提案するのは、「21日間、不平・不満・ゴシップを口にしない」これだけです。たったこれだけで、人生は素晴らしいものになるというのです。
引き寄せの法則を知っている方は、すんなりと納得できる内容なのではないでしょうか?
やり方はいたって簡単。紫色のラバーバンドを左右どちらかの腕にはめ、不平・不満・ゴシップを口にしたら反対側の腕に着けなおします。ラバーバンドを着けなおすことなく21日経過したら、このチャレンジは成功だということです。
不平・不満・ゴシップは意外と手ごわい!
不平・不満・ゴシップ(噂話)を口にしないというルールですが、これがまたなかなか手ごわい!
例えば、「人の文句を言わない」ということは簡単に理解できると思いますが、「痛い」「辛い」「寒い」「暑い」なども不平不満になります。また、噂話も「本人の目の前で言えない内容」はNGです。
本人に聴かれても良い褒め言葉ならOK。ただし、その褒め言葉に「嫌味」が混ざっているのは当然NGです。
平均4~8カ月かかるそう
このチャレンジの成功までの期間は、平均すると4カ月~8カ月だそう!
たった21日間ですが、20日目にタンスの角に足の小指をぶつけて「痛いっ!」といってもやり直しですからね(笑)。
本には実際にチャレンジした方たちのコメントも載っているのですが、もう少し!というところでやり直しになる方も多いようです。
また初日には、ほんの少しの会話中に3~4回もラバーバンドをはめなおしたという方もいるようです(笑)。
不平不満を思うのは良い(笑)
私がこのチャレンジの中で、「いいな」と思ったのが、不平・不満・ゴシップを「心の中で思うのは良い」と言うところ。思うのもダメだとすれば、私の場合高確率で自分の心に嘘をつくことになります(笑)。
世の中には、理不尽な出来事が起こることもあります。それなのに、不平不満の感情すら抑え込んでしまったら、その内感覚がどんどんマヒしてしまったり、自分の心にフタをしてしまったり、感情を失ってしまったりしてしまいそう!!
それは大変です。
この本を読まれた方の感想をいくつか読んだ時に、「思っても良いなら、結局は変わらない」という意見も見かけたのですが、私はそうは思いませんでした。後ほど紹介しますが、「口にしない、言わない」だけでも、たくさんのメリットがあるからです。
「もう、不満は言わない」21日間チャレンジ
最初にお伝えすると、18日前にこの本を読んでから、未だ1日たりとも不平・不満・ゴシップを言わなかった日はありません(笑)。本を読んでから18日間の間に感じたことを、ひとまずお伝えしようと思います。
ラバーバンドの代わりは何でもいいらしい
この本が発売された当初は、請求すれば世界中のどこへでも紫のラバーバンドを無料で送ってもらえたそうです。その後、ラバーバンド付きの本も発売された模様。
もちろん、紫のラバーバンド以外のもので代用してもかまいません。指輪でも、腕時計でも、ゴムバンドでも、ポケットに入れるコインでも何でもいいのです。私は何にしようかな、と思いつつ、未だ何も身に付けていません。
ただ、ここまで過ごしてみて、本当に21日間チャレンジをするのなら、何かサインになるものを身に着けた方が良さそうです。
不平・不満・ゴシップを口にしてしまった後、「反対側の手に着けなおす(はめなおす)」という行動を起こすことで、より明確に不平・不満・ゴシップを言ったことを意識に落とし込める気がします。
また、身に着けるものを目にする度に、「チャレンジ中」であることを思い出せると思います。
ゴシップが難しい!
このチャレンジは、不平・不満だけではなく、本人の目の前で言えないようなゴシップも禁止です。
自宅でひとりで仕事をしている私の場合、身近な人のゴシップを言わないというのは比較的可能だとしても、「芸能人の噂話」「ネットやニュースで見かけた理解不能な人の悪口」を言わないことが難しい!
例えば、最近話題の「所得隠し」や、某芸能人の「事務所の独立問題」などから、見知らぬ人だけれど「同じ芸能人を好きな人の自分勝手な発言」などまで、身近な人のことではないからこそ、悪口を言っちゃうんですよね。
でも、特に芸能人へのゴシップなどは「本人を目の前にして言えるのか」と言われれば絶対に無理。と言うことは、結構失礼なことを言ってるんだろうなと思います。(身勝手な人への悪口なら本人にも言えるかもだけど)
ただ、このチャレンジをすることによって、私が普段どんな内容に対して不平・不満・ゴシップを口にする機会が多いのかがわかりました。要するに私は、「私の身近にいない、まったく関係のない人の不満」を口にする機会が多いということです。
不満を持つ=引き寄せの法則の効果を遠ざける
と言う観点から見ると、これって本当にもったいない!
ましてや、私さえ見聞きしなければ、私にとって(納税問題などは「全く関係ない」とは言い切れないので「さほど」)関係のないことに対して不満を抱えているなんて!!!と気づくことができました。
外で仕事をしていると難しい!
ゴシップと言えばもう一つ。
外でお仕事をしている方たちは、ランチや飲み会などで、人のうわさ話で盛り上がる機会が少なくありません。
実際に私も会社勤めをしたことがあるのでわかりますが、人のうわさ話が全くない職場なんて「ほぼない」に等しいと思いますし、噂話に参加せずに周囲とうまくやっていくことはかなりのテクニックが必要だと思います。
噂話にも参加せずに好意的に捉えてもらうためには、「超天然ピュアピュアキャラ」か、「突き抜けて良い人」か、「人望も厚い、仕事もできるすごい人」になるかしかないような気すらします(笑)。
その点、私は自宅でひとりで仕事をしているので、周囲と足並みをそろえるために愚痴を言う必要はないので、チャレンジが成功しやすいはずです(なのに何故?!(笑))。
成功せずともメリットは多数ある!
毎日できるだけ不平・不満・ゴシップを口にしないと決めることで、成功しないまでもメリットが多数あることに気づきました。
他人に愚痴を聞かせなくて済む
愚痴を聞かされるのって嫌ですよね。
私の場合は、仕事の愚痴を家族(ハハ)に対してこぼすことがあるのですが、ハハとしてはよくわからない内容の愚痴を聞かされていることになるわけで。。。全然楽しくないと思います。(生返事なので、話半分以下にしか聴いていないとは思いますが)。
愚痴に関しては過去に記事を書いた通り、「何度も聞かされる辛さ」も知っています。友人・知人だけではなく、家族に対してもあまり聞かせないように気をつけなきゃですね。
切り替えが早くなる
不平・不満・ゴシップ(愚痴)を言わなくなることで、自分の中でネガティブな感情を引きずる時間が劇的に短縮されました。口にすると不平不満が加速して、とめどなく不満が出てきてしまいます。
でも、たとえ心で思ったとしても、口にしないことで、気づけばいつの間にか忘れています。そう、口にしないことで、その不平・不満・愚痴の持続時間が短くなるんです。
これは、かなりうれしいメリットです。
勝手な「予想愚痴」が無くなる
HSP気質を持っている私は、ごくわずかな情報で先読みをしてしまうクセがあります。
普通の人なら、「○○だって~。めんどくさいなぁ~」で済ませられるところ、私の場合「○○なの?めんどくさいなぁ。あれ?でもちょっと待って、○○ってことは、この先△△になる可能性があるわけで。ってことはもっと面倒なことになるんじゃない?でも、たとえ△△じゃなくて××になったとしても、結果的にはこっちに火の粉はふりかかるわよね?もう最悪~!」みたいな。
もちろん想像通りになってしまうこともあるのですが、想像はただの取り越し苦労で終わることもあります。なので、△△や××に関して考えることは「ムダ」であり「良くない想像」です。
引き寄せの法則的に、まさしく「起こってほしくないことに注目している」=「(引き寄せたくないことを)引き寄せたいと願っている」ということになるわけです。
たとえ、実際に△△や××になってしまったとしても、考えたって防げない事柄なのだから、考えるだけ「時間も引き寄せ的にももったいないことになる」のです。
「不平・不満・ゴシップを言わない」ということを意識するだけで、不満の持続時間が短くなるため、先読みして愚痴を言う「予想愚痴」を減らすことにも成功しています。
「引き寄せ」が加速する
21日間チャレンジに挑戦することで、嫌でも普段「口にしている言葉」を見つめなおすことになります。そして、自分がどれだけネガティブな言葉(=思考)だったのかを再確認することができます。思ったとしても口にしないことで、ネガティブ思考に支配される時間は圧倒的に短くなります。
さらに、ラバーバンドを付けなおす=ネガティブ発言があったということなので、引き寄せの法則を思い出して思考を良い方向にグイッと変える努力をすることができます。
多分私が思うに……たとえ21日間達成することができなくても、21日間のチャレンジを行う過程で、確実に良い方向での引き寄せは加速するでしょう。そして、21日間チャレンジを達成する頃には、引き寄せの法則がスムーズに働いて、心地良い毎日になっていることと思います。
指輪をはめてリスタートです!
この記事を書いている途中に中断してランチを食べたのですが、その時に点いていたテレビでの芸能人の発言を聞いて
「見るのも嫌なほどの野菜嫌いって……」
と、見ず知らずの人にケチを付けてしまいました汗。
多分私、テレビもネットも遮断しなければ、うっかり愚痴が治らないかも。
さて。今ジュエリーボックスをごそごそと探ってみると、ハハからもらった(ハハもソボからもらったのかな?)小さなダイヤが3粒ついた指輪が出てきました。クラシカルなデザインなので普段はめることはないのですが、せっかくなのでラバーバンドの代わりになっていただきましょう!
ということで、指輪をはめて「もう、不満は言わない」の21日間チャレンジ再スタートです。
実は12月にスペシャルな予定があるので、その日までに達成したいと目論んでいます。
が、18日間で未だ不平・不満・ゴシップを口にしなかった日はありません。
ストレスにならない程度に頑張りつつ、出来るだけ早く達成できるように心がけます。そして、同時進行で引き寄せの法則もガンガン活用していきたいと思います!